【2023年5月度 HRog市場分析レポート】正社員・アルバイト・派遣の求人マーケット動向をチェック!

約100の求人情報ビッグデータから最短2クリックで簡単分析できる人材業界向け採用市場分析ツール『HRogチャート』を活用した「2023年5月度 HRog市場分析レポート」をお届けします。正社員・アルバイト・派遣それぞれの最新の求人動向や傾向を示す参考資料として、ぜひご活用ください。

2023年5月度のマーケット別サマリ
  • 正社員マーケットでは、「ホテル/旅館/ブライダル」の求人件数が昨対比178%。
  • アルバイトマーケットでは、「飲食/フード」系職種で昨対比+74,865件。
  • 派遣マーケットでは、「飲食/フード」前月比+875件、「営業/事務」系職種は-68,794件。

正社員マーケット

「ホテル/旅館/ブライダル」の求人件数が昨対比178%

2023年5月の正社員マーケットを2022年5月と比較して調査したところ、「ホテル/旅館/ブライダル」が昨対比178%と増加していました。次いで「農林水産関連」が175%、「飲食/フード」系職種が155%と続いています。「ホテル/旅館/ブライダル」について求人の詳細を調査したところ、特に「ホテル/旅館/宿泊施設」の求人が増加しました。

続いて、2022年5月〜2023年5月における「ホテル/旅館/宿泊施設」の求人件数と月給下限平均額を調査しました。1年間で求人件数は約2倍に増加しましたが、月給下限平均額は減少傾向となりました。

さらにアルバイト・パート、派遣を含む非正規雇用において、「ホテル/旅館/宿泊施設」の求人件数と時給下限平均額推移を調査しました。正規雇用と同様に、求人件数が2倍以上に増加しています。一方で非正規雇用では時給下限平均額も増加傾向にあり、1年で約100円上昇しました。特に非正規雇用において、高時給を提示して人手を集めようとしている様子が見えます。

旅館・ホテルの人手不足が深刻化

株式会社帝国データバンクが調査した「人手不足に対する企業の動向調査(2023年1月)」によると、正社員が人手不足と回答した企業の割合において、「旅館・ホテル」が77.8%と業種別で最も高い割合となりました。また非正社員における同様の調査でも、「旅館・ホテル」の人手不足割合は81.1%で最多となっています。

また、日本経済新聞「日本の賃金 強まる上昇圧力(1)『安いニッポン』に転機」によると、北海道登別市において地域の平均時給を8割上回る時給2,000円でバイトを募集する宿泊施設があるとの記載がありました。一方で、高時給でも応募が来ない現状もあります。

インバウンド需要などで客足が戻る中、コロナ禍で一度減った従業員数を回復できていない様子が伺えます。

アルバイト・パートマーケット

「飲食/フード」系職種で昨対比+74,865件

2023年5月のアルバイトマーケットでは、2022年5月と比較して「飲食/フード」系職種が74,865件求人数を増やしました。次いで「販売/接客/サービス」が+45,067件、「運輸/物流/配送/警備/作業/調査」が+26,288件と続いています。

日本経済新聞「アバターもロボも働き手 生産性向上へ総力戦」によると、日本の1人当たり労働生産性が低迷しているとの記載がありました。またパーソル総合研究所の試算によると、生産性を4.2%を向上させると298万人分の労働力不足を補えるとの結果が出ています。生産性向上によって労働力不足を解消するためには、人材教育や設備投資による自動化の推進などが重要です。

人手不足解消に向けてロボット等の活用が進む

求人増加件数が昨対比で1位となった「飲食/フード」系職種においては、配膳ロボットの活用が進んでいます。すかいらーくホールディングスのニュースリリースによると、ガストやしゃぶ葉などの全国約2,100店舗において3,000台のロボットを導入しています。

一方で帝国データバンクの調査によると、店舗のレイアウトによっては配膳ロボットの導入が難しい現状もあるようです。小さな店舗では、人手不足解消のためにあらゆる施策を検討するも、苦戦している様子が伺えます。

求人増加件数が昨対比で2位となった「販売/接客/サービス」では、ローソンがアバター接客サービスを導入したとのニュースがありました。サステナブルな施策を集約した店舗「グリーンローソン」において、アバター接客の実証実験が行われています。アバターを遠隔操作するオペレーターの募集を行い、現在約30名がアバターオペレーターとして接客や販売促進等を行っています。

またアバター活用で店舗業務を効率化し、創出した労力を店内調理に注力するようです。これにより、オーダー後に店内厨房で作る弁当を販売し、弁当廃棄ゼロを目指します。

実証実験が上手くいけば、今後はアバターオペレーターの募集も増加するのではないでしょうか。

求人増加件数が昨対比で3位となった「運輸/物流/配送/警備/作業/調査」においても、自律走行搬送ロボット(AMR)の活用が進んでいます。AMRとの協働では、荷物のピッキング効率が2倍程度高まります。日本では自動化への投資が遅れたものの、倉庫作業員の時給が急騰する現状からAMRを導入する企業が増えているようです。

このように、人手不足が深刻化する業種・職種において、業務を効率化するためのロボットやアバターを活用する様子が伺えました。今後も自動化が進む上で、アバターオペレーターのように現在とは異なる職種の求人も現れるのではないでしょうか。

派遣マーケット

「飲食/フード」前月比+875件 「営業/事務」系職種は-68,794件

2023年5月の派遣マーケットを職種別に前月比で調査したところ、「飲食/フード」が+875件と増加しました。また同職種の時給下限平均額は2023年5月1日時点で1,271円となっています。次いで「映像/イベント/芸能人/キャンペーン」の求人件数が前月比+703件(1,370円)、「公務員/団体職員」が+68件(1,497円)と続きました。

一方で2023年5月の派遣マーケットでは、求人件数の減少が目立ちました。前月からの求人減少件数を職種別に調査したところ、「営業/事務/企画/管理」が-68,794件(時給下限平均額1,481円)と大きく減少しています。次いで「運輸/物流/配送/警備/作業/調査」が-14,654件(1,291円)、「販売/接客/サービス」が-5,403件(1,379円)と続きました。

「飲食/フード」では株式会社ウィルオブ・ワークの求人が増加

求人増加件数で1位となった「飲食/フード」系職種の求人件数を企業別に調査したところ、株式会社ウィルオブ・ワークが前月比+379件で最多となりました。次に日本キャリアグループ株式会社が+320件、株式会社オープンループパートナーズが+253件と続いています。

ウィルオブ・ワーク社の求人を、全職種において勤務地都道府県別に調査したところ、京都府京都市の求人が前月比+74件となっています。次いで兵庫県神戸市が+70件、神奈川県横浜市が+69件と続きました。

求人マーケットを”語る”とは?

クライアントの役に立つことで、自分が選ばれる営業となることができます。そのためには求人マーケットの情報提供が重要です。ただ情報を提供するだけでなく、裏付けデータの深掘りで「根拠」を持って求人マーケットを”語る”ことで信頼性を向上できます。

また、商談で自信を持って提案するためには事前の準備が重要です。ここでは求人マーケットを”語る”ために必要な手順を紹介します。本記事も「HRogチャート」を使用し、同様の手順によって作成しています。

①データを集める:求人サイトや市場分析ツールからマーケット情報を収集
②データを編集する:Excelやスプレッドシートで集めたデータを調査
③データを深掘る:企業のIRやニュースを検索し、採用のニーズを探る
④データを可視化する:クライアントに提案できるようスライドや資料にまとめる

このようにデータから見える各社の求人動向とニュースやIR情報等を合わせることで、各企業の採用ニーズを探ることができます。またクライアントの採用競合となる企業の動きも情報として提供することで、営業として信頼される関係性を作れるのではないでしょうか。

ぜひ参考にして営業に役立ててくださいね!

参考:本レポートで使用したデータ元「HRogチャート」とは?

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