3月1日の新卒採用における広報解禁日から2ヶ月が経過した。また、3月21日にまん延防止等重点措置が全面解除されたことを受け、23卒学生の就職活動は活発化している。
株式会社学情は、同社が運営するダイレクトリクルーティングサイト「あさがくナビ2023」において、23卒の大学生・大学院生を対象に「内々定の獲得状況」をテーマとしたアンケートを実施した。
調査結果は以下の通り。
23卒の学生に4月末時点で内定(内々定)を獲得しているか尋ねたところ、56.9%の学生が「内定(内々定)がある」と回答した。3月の調査と比べて21.9ポイント増加していることから、この1ヶ月で内定率に大きな動きがあったことが分かる。また、まん延防止等重点措置が適用されていた前年同時期と比べると、4.6ポイント増加している。
文系学生と理系学生にそれぞれ内定(内々定)を獲得しているか尋ねたところ、文系学生の49.7%が「内定(内々定)がある」と回答したのに対し、理系学生は71.0%が「内定(内々定)がある」と回答した。理系学生の内定率は文系学生と比べて21.3ポイント上回っており、前年同時期との比較でも7.7ポイント上回っている。理系学生における内定獲得時期の早期化が顕著となった。
現在の就職活動状況について尋ねたところ、73.6%の学生が「就職活動をしている」と回答した。一方で、22.9%の学生が「就職活動を終了した」と回答した。3月時点の調査から13.5ポイント増加しており、就職活動を終える学生が増えていることが分かる。
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前月に比べて内定率は大幅に上がっており、内定辞退と並行して就職活動を終える学生も増えている。自社の内定を承諾してもらうためには、内定後のフォローを充実させるなど、学生に納得感を与えることが重要である。
【参考記事】4月末時点の内々定率は<56.9%>で、前月比21.9ポイント増。約2割は、内々定獲得に伴い、就職活動を終了/2023年卒内定率調査