採用担当者の77.1%が「即戦力採用の難度が上がった」、株式会社ビズリーチ調査

株式会社ビズリーチは、同社が運営する転職サイト「ビズリーチ」において、企業の採用担当者を対象に中途採用に関するアンケートを実施した。

調査結果は以下の通り。

「即戦力採用の難度が上がった」77.1%の採用担当者が実感

3年前と比較して、即戦力人材の採用の難度が高まったと感じるか尋ねたところ、「全体的に難度が上がっていると感じる」と回答した人は39.9%、「一部職種で難度は上がっていると感じる」と回答した人は37.2%であった。合計で77.1%の採用担当者が「即戦力採用の難度が上がった」と回答した。

難度が高いポジションについて尋ねたところ、「ITエンジニア」や「管理職・マネージャー」との回答が多かった。その理由として、業界を問わずデジタル化が進みIT人材のニーズが高まったことや、オンライン選考の浸透により各社で選考スピードが速まり、優秀な人材の獲得競争が激化したことなどが挙げられた。

73.1%の企業が現場と連携して中途採用を実施

採用活動に携わっている部門について尋ねたところ、73.1%の企業が「人事と現場(受け入れ部門)が連携して採用している」と回答した。

また、採用に現場が携わっていると回答した企業に、現場が携わる前と比較して中途採用がうまくいっているか尋ねたところ、72.8%の企業が「うまくいっている」と回答した。

現場が採用に携わるメリットを尋ねたところ、「ミスマッチをなくせる」との回答が77.5%で最多であった。次いで「候補者の入社意欲を高められる」が55.0%、「入社後も一貫したフォローができ、定着率が高まる」が35.8%と続く。ITエンジニアをはじめ、専門性の高い職種での採用には現場との連携が有効だと分かった。

採用担当者の94.8%が「現場が転職マーケットの状況を知っておくことは重要」

現場が携わっている内容について尋ねたところ、「面談・面接対応」が90.0%で最多であった。次いで「合否の判断」が86.5%、「人材要件の決定」が86.0%と続く。最も少なかったのは「人材のリサーチや母集団形成」で40.0%に留まった。

その一方で、中途採用を成功させるために、現場の責任者が転職マーケットの状況を把握しておくことは重要だと思うか尋ねたところ、「重要だと感じる」と回答した採用担当者は58.3%、「どちらかといえば重要だと感じる」と回答した人は36.5%であった。合計で94.8%の採用担当者が、現場責任者が転職マーケットを理解しておく必要があると感じている。

採用を成功させるには、現場が求める人材と実際に採用した人材にズレが起きないようにすることが重要だ。現場が自ら人材のリサーチや母集団形成をすればクリアできる課題だが、業務の調整などがハードルとなりそうだ。人事・採用担当者は無理のない範囲で現場との連携をはかる必要があるだろう。

調査概要

対象:「ビズリーチ」を導入している企業の採用担当者
調査期間:2021年9月27日~2021年10月3日
有効回答数:271件

【参考URL】77%が「即戦力採用の難度が高まった」と回答 現場(受け入れ部門)との連携が採用成功のカギに