2021年のレジュメ検索トレンド1位は「DX」、株式会社ビズリーチ調査

株式会社ビズリーチは同社が運営する転職サイト「ビズリーチ」において、2021年に企業の採用担当者がビズリーチでレジュメ(職務経歴書)を検索する際に使用したワードのうち、昨年と比較して検索数が上昇したワードを調査し、「2021レジュメ検索トレンド」として発表した。

ビズリーチでは採用担当者が会員のレジュメ情報を検索し、直接スカウトを送信できる。企業の採用担当者がよく検索しているワードを知ることで、積極的に採用している人材やポジションの傾向が把握できる。

調査結果は以下の通り。

「DX」が上昇率1位、DX関連求人は昨対比3.3倍に

2021年、検索数が昨年から最も上昇した検索ワードは「DX」だった。一緒に検索されたワードとしては「ITコンサル」「データ分析」「IoT」「AI」「サプライチェーン」「業務改善」「自動化」「省人化」「顧客体験」などがあげられた。データ分析を元に、事業全体を横断してDXを進められる人材の需要が高まっているようだ。

またビズリーチ上のDX関連求人数も昨年比3.3倍に増加しており、今後もDX人材の獲得競争が激化していくと考えられる。

IT人材関連のワードが上位に、採用難度の高まりが背景か

2位には「Webアプリ」がランクインした。その他にも「情報セキュリティ」「TypeScript」「AWS GCP」などIT人材に関連するワードが上位に入っており、IT人材不足の深刻化がうかがえる。6位には「エンジニア採用」がランクインしており、IT人材の採用難度の高まりから、IT人材の採用経験者を採用担当者として確保したい企業が増えていると考えられる。

SaaSの潮流により「カスタマーサクセス」の採用ニーズが増加

7位には「カスタマーサクセス SaaS」がランクインした。昨今ではSaaSやサブスクリプション型サービスがビジネスの大きな潮流となっており、顧客に自社製品を売るだけではなく利用・成長までサポートする「カスタマーサクセス」の重要性が高まっている。

また「エンタープライズ」が15位に入っていることから、特に大手企業のクライアントを獲得したい企業が多いと考えられる。大手企業への営業戦略のノウハウが不足している企業にとって、経験豊富な人材の需要が高まっているようだ。

詳細結果はコチラ

検索ワードから即戦力人材市場のトレンドや需要の高い領域が読み取れる。中途採用領域の関係者はチェックしておくと良いだろう。

調査概要

ビズリーチを利用している企業が会員を検索した「ワード」を算出
対象:2021年1月〜2021年11月に検索され、大文字・小文字の区別なく、検索回数が100回以上のワード(or検索のワードを含む)
算出方法:対象となる全ワードのユニークユーザー数における検索回数の昨年からの変化率をもとに算出
対比期間:2021年1月~2021年11月と2020年1月~2021年11月を比較

【参考URL】ビズリーチ、「2021レジュメ検索トレンド」を発表 即戦力人材スカウトのための検索ワードは「DX」が最も上昇 DX関連求人も昨年比3.3倍