採用・人事業務以外にも従事している採用担当者は72.4%、Indeed Japan株式会社調査

近年、採用CXが重要視されるようになるなど、採用担当者に求められる業務の質が高まってきている。その一方で採用以外の業務も兼任している採用担当者も多く、思うように採用業務に時間をかけられないのが実態だ。

Indeed Japan株式会社は、「採用担当者の業務実態」に関する調査を実施した。

調査結果は以下の通り。

採用・人事業務以外にも従事している採用担当者は72.4%

直近1年間で実務に携わった業務内容を尋ねたところ、72.4%の人が「人事・採用業務以外の業務を兼務している」と回答した。「採用業務にのみ携わった」と回答した人は24.1%に留まり、多くの採用担当者が採用以外の業務も兼任していることがわかった。

また、各業務に割いている時間の割合を調査したところ、採用業務に割いている時間は平均で43.4%だった。企業規模別に見ると、従業員数が2~299人未満の企業では採用に割いている時間の割合は35.5%と特に低く、兼任している他の業務に時間をかけざるを得ない実態が見られた。

面接にかけている時間は採用フロー全体の16.1%

人材採用業務の中で最も重要だと思う業務を尋ねたところ、「面接の実施・同席」が12.5%で最多だった。

一方、応募以降のフェーズで業務にかける時間の割合を尋ねたところ、「面接の実施・同席」には平均で16.1%の時間しかかけられていない結果となった。面接実施前の各種調整業務に平均52.4%の時間がかかっており、面接そのものに時間をかけるにはこの調整業務の時間を短縮することが重要だろう。

採用課題は「求める人物像と異なる人の応募が多い」が41.9%で最多

採用業務における課題・問題意識について尋ねたところ、「求める人物像と異なる人の応募が多い」と回答した人が41.9%で最多だった。僅差で「求人に対する応募が増えない」と回答した人が40.7%、次いで「面接日程・方法の調整にコストがかかっている」、「書類選考にコストがかかっている」と続いた。

詳細結果はコチラ

求める人材を集めることや、各種調整業務の効率化が課題となっている企業が多いようだ。HR Techなどを活用し、よりよい採用ができるよう業務改善を行ってほしい。

調査概要

調査主体:Indeed Japan株式会社
調査対象:ここ一年間で実務を行っている企業の人事・人材採用担当者1,647名
割付方法:実務担当(人材採用のみ/人材採用及びその他の業務)と従業員数(2~299人/300~999人/1000~4999人/5000人~)をそれぞれ掛け合わせてアンケートを回収。スクリーニングの出現率に基づいてウエイトバック集計を実施。
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年10月22日~2021年11月2日

【参考URL】Indeedが「採用担当者の業務実態」に関する調査を実施 応募者と連絡がとれなくなる『ゴースティング』経験者は74.9%にのぼる 最も重要な「面接」の実施に至るまでにはさまざまな課題が