レバレジーズ株式会社は、同社が運営する新卒向け就職エージェント「career ticket (キャリアチケット)」において、22年卒の学生を対象に「スカウトサービスに関する意識調査」を実施した。
調査結果は以下の通り。
就活でスカウトサービスを利用したことがあるか尋ねたところ、「利用したことがある」と回答した学生は65.7%であった。「利用したことはなく、今後も利用しないつもりだ」と回答した学生は32.3%、「利用したことはないが、今後利用するつもりだ」と回答した学生は1.7%で、全くスカウトサイトを利用しない方針の学生は約3割に留まった。
また、「利用したことがある」「今後利用するつもりだ」と回答した学生にその理由を尋ねたところ、主に「知らない企業に出会いたいから」と「就活を効率よく進めたいから」という2つの理由に分かれた。後者の理由では特に、企業を探す手間やエントリーする手間が省けるだけでなく、自分からエントリーするよりも内定がもらいやすそうだとの声もあった。
スカウトサービスを利用し始めた時期について尋ねたところ、「大学4年生の4~6月」が27.6%で最多であった。次いで「大学3年生の1~3月」が21.6%、「大学3年生の4~6月」が20.6%と続く。この結果から、スカウトサービスを利用し始めるタイミングは主に「就活早期」と「就活ピーク時」の2つに分かれることが分かった。「知らない企業に出会いたい」「就活を効率よく進めたい」など、それぞれの利用目的によって利用開始時期が違うものと考えられる。
スカウトサービスで企業からのオファーを承諾したことがあるか尋ねたところ、「承諾したことがある」と回答した学生は66.3%、「承諾したことはない」と回答した学生は33.7%であった。
「承諾したことがある」と回答した学生に承諾した理由を尋ねたところ、「興味のある業界だったから」が54.5%で最多であった。次いで「自分へのオファー理由が書いてあったから」が43.9%、「興味のある職種だったから」が32.6%と続く。
一方で、「承諾したことはない」と回答した学生に理由を尋ねたところ、「業界や職種に興味がなかった」「全員に同じメッセージを送っていると感じた」という回答が多かった。業種や職種への興味の他に、「自分が求められている」と感じられることが学生のエントリー意欲に関係するようだ。
詳細結果はコチラ
スカウトサービスを利用する学生は増えているが、同時に利用する企業も増えている。学生が数多くの企業からスカウトを受け取る中で選んでもらうためには、スカウト文面やタイミングを見直す必要がありそうだ。
調査対象:キャリアチケットに登録している、2022年4月に大学を卒業予定の男女
調査時期:2021年8月4日~2021年8月10日
調査方法:インターネット調査
回答者数:303人
引用・転載時のクレジット表記:「キャリアチケット調査」
【参考URL】スカウトサービスを利用したことがある学生は6割超え