市場規模が広がるコンビニ、求人の動向は?

2015年1月20日に発表された2015年の全国のコンビニエンスストアの売上高は、前年比4.7%増で10兆円を超えました。
セブンイレブンは新たに1,700店舗をオープン、ローソンとファミリーマートも約1,000店舗を出店させるなど、業績の好調ぶりが伺えます。
こうした新しい出店や新サービスの提供をどんどん開始させているコンビニ業界の求人は、どのように変化したのでしょう。

業界大手であるセブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの3社に注目し、2015年の求人動向について分析してみましょう。

(参考:http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ20I2F_Q6A120C1TI5000

【調査対象】 雇用形態:アルバイト
媒体:anエリア、タウンワーク、バイトル、フロムエー、マイナビバイト、求人ジャーナル
期間:2015年1月〜12月

セブンイレブンの媒体ごとの求人掲載件数推移

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既存店舗数・新規出店数ともに多いセブンイレブンは、全体の求人掲載数も他2社と比べると非常に多くなっています。年間を通しても求人数は増え続けた1年でした。

掲載が最も多かったのはタウンワーク、次いでフロムエーという結果になりました。2015年は、6月に青森県、10月に鳥取県に初進出するなど地方での出店も多く、フリーペーパーと連動したタウンワークがよく利用されたことが考えられます。

反対にネット専門の求人媒体であるフロムエーに掲載されているのは、おそらく「応募受付センター」が管理している求人でしょう。掲載数に大きな増減がないのも、これが理由だと予測されます。

ファミリーマートの媒体ごとの求人掲載件数推移

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ファミリーマートの掲載数トップはan、続いてタウンワークです。セブンイレブンと大きく異なる結果になりました。これは、ファミリーマートが店舗ごとでの採用に注力しており、地元で採用しやすい地域密着型の求人媒体(フリーペーパーとの連動型)が選ばれていることが理由だと考えられます。

ローソン媒体のごとの求人掲載件数推移

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ローソンの掲載数はタウンワークが圧倒的にトップ、続いてフロムエーが利用されており、セブンイレブンと似た傾向が見られます。求人の受付はまずは本社一括で行い、各店舗に案内されるというスタイルを採用しているので、大きな予算を使ってフロムエーなどのネット求人媒体を利用することができているためだと考えられます。

全体の求人数を比較すると9月ごろからファミリーマートがじわじわと掲載数を増やしており、その差が少しずつ開いてきています。ファミリーマートが採用センターを開設したことで、ローソンの今年の求人にどのような影響が出るのか注目です。

まとめ

コンビニ各社ともに、ドリップコーヒーやドーナツの販売、宅配サービス会社との提携など、さまざまな新しいサービスを増やして業績を拡大しています。
しかし、その一方で従業員への負担は増加し、これまで通りの時給や採用方法では良い人材を確保することが困難になることが予想されます。2016年も、各コンビニの新しいサービスの展開と同時に、求人動向にも注目が集まる1年になりそうですね。

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(HRog編集部)