【先端テクノロジー人材採用#01】先端・専門技術職採用に特化した、300超の転職支援メディア「アスタミューゼ転職ナビ」を調べてみた。

母集団は築けない。先端・専門テクノロジー領域の人材採用特集

AIやVR/AR、アバター、ドローン、Fintechという今話題のキーワード。最先端テクノロジーをメディアで見る機会は多くなりましたが、採用マーケットにおいてその経験者はほぼいないでしょう。母集団を作ることが難しい状況で企業はどのように採用していけばいいのでしょうか。本特集では、先端・専門領域の採用にフォーカスし、実情を掘り下げていきます。

新しいテクノロジーの台頭と、人材採用

インダストリー4.0(第四次産業革命)と言われる昨今、「AI・機械学習」「ブロックチェーン」「自動運転」「3Dプリンター」「ドローン」といった、これまでになかった新しいテクノロジーがメディアを沸かせています。

新しいテクノロジーが進歩し、大きな市場が出来ていくフェーズでは「人材」が不足し、採用ニーズが発生します。先端・専門領域において、経験者の確保は難しく、そもそも母集団を形成することさえも至難の業となります。事業の成長という視点ではどんな人材をどのように採用するべきかという議論は、人事担当者だけではなく、経営課題といっても過言ではありません。

記念すべき本特集1本目は、先端・専門テクノロジー領域の採用に特化しているメディア「アスタミューゼ転職ナビ」に注目しました。

アスタミューゼ転職ナビ とは?

アスタミューゼ株式会社が手掛けるソフトウェア、自動車、素材、化学、医療など、
有望市場 / 職種に特化した希少専門人材向け転職支援サイトの総称。それぞれの領域ごとの採用にフィットするように転職支援サイトが用意されており、その数は300を超える。

アスタミューゼ転職ナビの主要11領域

  1. 資源・空間・製品
  2. エネルギー
  3. モビリティ
  4. 航空宇宙・海洋開発
  5. 食料・水・土壌・資源
  6. 農業・食品工業
  7. 都市・空間・材料
  8. ネット・サービス
  9. 情報通信
  10. 生活・文化の拡張
  11. エレクトロニクス

特徴は「技術キーワード×転職ナビ」「成長市場×転職ナビ」といったロングテール型のサイト展開構成になっています。経験やスキルを活かしたい専門職の求職者が検索しやすい仕組みになっています。

アスタミューゼ転職ナビ一覧(抜粋)




HRog編集部の注目転職ナビ

炭素材料転職ナビ

掲載求人1,166件(2018年9月5日時点)。求人検索軸に「業務・作業から探す > アーク放電法etc」「業種・業界から探す > レーザー蒸発法etc」「製品・中間製品から探す > 化学気相成長法etc」など

人工筋肉/ソフトアクチュエータ転職ナビ

掲載求人935件(2018年9月5日時点)。求人検索軸に「業務・作業から探す > 耐熱加工etc」「業種・業界から探す > 産業機械etc」「職種から探す > 機構設計エンジニアetc」など

ドローン/ロボット飛翔体転職ナビ

掲載求人10,241件(2018年9月5日時点)。求人検索軸に「業務・作業から探す > デバイスドライバ開発etc」「技術特性から探す > ホバリング制御etc」「製品・中間製品から探す > 農薬散布ドローンetc」など

ほかにも核融合転職ナビ、金融システム/Fintech転職ナビ、機械学習/深層学習転職ナビなど、あげればキリがありません。しかも、驚くべきはそれぞれのサイトのあまりに独特で専門的過ぎる求人検索軸。失礼にも笑ってしまったアスタミューゼ転職ナビです。

一方で転職者目線では専門性が高いからこそ、通常の転職サイトではなかなか自分にあった自分の希望する求人を見つけることが難しいのではないでしょうか。「痒い所に手が届く」こういったサイトに、専門性の高いスペシャリストにとって重宝されるんだろうな、とつくづく感じました。(理系出身の編集長としては大学時代の授業を思い出すいい機会になりました)

気になる転職ナビの来訪者は?

ところで、その専門的な転職サイト群には一体どれだけの転職者が訪れているのでしょうか。どれだけサイトを作ってもユーザーがいなければ、意味がありません。HRog編集部ではアスタミューゼ転職ナビを運営する中の人にその実態をヒアリングしてきました。

アスタミューゼ転職ナビのユニークユーザー(UU)は2017年末時点で500万を突破しているそうです。技術職の転職流動率が年々高まっているのではないでしょうか。運営されている方の所感としては大手企業からベンチャーやスタートアップに転職される方も多いようです。

まとめ:専門・先端技術者は、専門サイトに集まっている!

ニッチすぎて笑ってしまいそうな求人検索軸を持つ特化型の転職サイトを例に挙げてきましたが「エンジニア・技術者という言葉をどこまで細分化できるか」がポイントだということがわかりました。ITエンジニアもWebなのか、情報通信なのか、インフラなのか、といったように分かれます。

採用のプロである営業担当が、事業を知り、技術を知ることで、インダストリー4.0(第四次産業革命)の採用市場において、一網違った提案ができそうだと感じました。次回も引き続きアスタミューゼさんから、どのようにしてこの細分化を可能にしたのか深掘り特集をしたいと思います。

(HRog編集部)