【新卒MVP特集#04】できるようになるまで本気でやり抜く|キャリアデザインセンター・梅垣光理氏

人材業界の新卒MVP特集

新卒MVP。長い社会人人生でたった一度しか挑戦することができない尊い称号だ。数多くのライバルである同期を抑え、一番活躍した新卒社員のみが獲得できる新卒MVP。今回の特集では人材業界各社で活躍する新卒MVP社員にスポットをあて、活躍の秘訣を紐解いていく。

今回は株式会社キャリアデザインセンターで新卒MVPを受賞した梅垣光理氏にインタビューをおこなった。「一つのことに粘り強く取り組み続けることなら誰にも負けない」と語る梅垣氏の活躍の秘訣は何だろうか。

採用のプロとして自ら考え行動する

「もともと小学校から高校までサッカーを9年間続けていたこともあり、一つのことに粘り強く取り組み続けることなら誰にも負けないという自負があります。テレアポや営業資料作成など、一つ一つの業務に対してきちんと向き合ってやりきることを心がけていますね」

採用課題解決のプロフェッショナルとして、日々の業務に誠実に向き合うことで成果を上げた梅垣氏。そんな梅垣氏が仕事をするうえで大切にしていることは何なのだろうか。

「お客様に対しても社内の先輩に対しても『貴重な時間をいただいている』という意識で商談やミーティングに臨んでいます。毎日仕事が始まる30分前には出社して、次の日の商談に向けて提案資料を作り、その日のうちに同行する先輩に提案資料を確認してもらいます。そして先輩からいただいたアドバイスをもとに内容をさらにブラッシュアップし、その日の夜には次の日の商談準備を終わらせるようにしています」

梅垣氏(左)と梅垣氏の当時の上司である千葉氏(右)

梅垣氏が徹底した事前準備を心がけるようになったのは、配属したてのときの上司の行動がきっかけだった。

「自分がテレアポで取ったアポイントに上司と同行してもらうことになったとき、上司に『この会社ってどういう会社なの?』と聞かれました。そしてそのとき自分はうまく答えることができなかったんです。

するとその上司は『この会社がこういう事業をおこなっていて、今このような事業戦略だから、おそらくこんな採用課題を抱えていそうだ』と教えてくれました。自分が取ったアポイントにもかかわらず、上司は自分以上にその企業のことをきちんと調べてくれていたんです。

自分の業界知識や企業理解の浅さもさることながら、『今の自分のままでは先輩の時間をむやみに奪ってしまうし、せっかく商談の場を設けてくれたお客さまもがっかりさせてしまう』という危機感を持った瞬間でした。その経験があってからは、分からないことを言い訳にせず、まずはお客様のことを徹底的に知ろうという意識が芽生えました」

その後業界知識や企業研究を重ねながら提案内容を考える中で、先輩から『自分なりに考えて工夫できるようになったね』と言われることが増えたという。

また彼の自ら考え、改善し続ける姿勢は日々のテレアポ業務にも現れている。

「最初からテレアポが上手いわけではなかったので、何度も何度も断られました。そんな中でもめげずに、どう伝えたらお客様に否定的な感情を持たれずに『ちょっと話を聞いてみようか』と思ってもらえるか試行錯誤していました。

たとえば、お客様にとって弊社は求人媒体のイメージが強いので、テレアポする時に『転職イベントをやっていまして』とイベントの紹介から先におこなうと、『求人広告を取り扱っているのは知っていたけれど、そんなイベントもやっているんだ』と興味を持っていただきやすかったりします。

トークの入り方や紹介するサービスの順番を少しずつ変えていくと、お客様のリアクションも変わっていく。実践の中で繰り返し反省と改善を続けることで、徐々にトークをブラッシュアップしていきました」

アメリカンフットボールに打ち込んだ4年間

日々の仕事に真摯に取り組む姿勢が印象的な梅垣氏。入社前はどのような学生だったのだろうか。

「小学校から高校までの9年間は、サッカー部のキャプテンを務めながら日々練習に励んでいました。大学でもサッカーを続けていたいと考えていたのですが、大学でサッカーを続けるには自分の実力が足りていないとも感じており、続けるかどうか迷っていました。

ただ、9年間サッカー漬けの日々を送る中で、一つのものを本気でやり抜くことやチーム一丸となって目標に向かうこと楽しさや達成感を感じていました。なので、趣味で楽しむことがメインのサークルに参加するのも違うとも感じていました。そんなタイミングで大学の先輩にアメリカンフットボール部に誘われ、『大学ではアメフトという新しいフィールドに、本気で挑戦してみよう』と決意しました」

大学時代は4年間アメリカンフットボールに打ち込み、4年次にはキャプテンとしてチームを牽引していた梅垣氏。スポーツを通して学んだ「一つのものを本気でやり抜く」という姿勢は、現在の仕事にも活かされているという。

「スポーツでは、達成感を味わえる時間は『試合でゴールを決めたとき』などほんの一瞬です。それ以外のほとんどの時間は、どうしたらもっと出来るようになるかを考えながら、地道に自分のできないことと向き合う時間です。

仕事もスポーツと同じです。壁にぶつかったときでも『最初からできないのは当たり前だ』とフラットに捉えることが大切だと考えています。そうすることで、『できるようになるにはどうしたらよいか』にフォーカスを当てて仕事に取り組むことが出来るからです」

自分の肩書ではなく本質に向き合ってくれた会社へ

学生時代から一つの物事をやり抜くことにこだわり続けた梅垣氏は、「もともとは保健体育の教員を目指していた」という。そこからどのようにキャリアデザインセンターと出会い、入社を決めたのだろうか。

「高校時代にお世話になったサッカー部の顧問の先生がとてもかっこいい方で、強いあこがれを持っていました。今の自分があるのはその先生のおかげだと思っています。なので大学時代は、将来は自分も教員になって、その先生のように生徒たちの成長にダイレクトに携わりたいと考えていました」

しかし大学で教職課程を学ぶうちに、徐々に自分の夢と現実にギャップを感じるようになったという。

「大学で教職課程を履修する中で、教員の本分は『生徒たちが社会へ出て生活するために必要な知識を、授業の中で教える』ことだと学びました。そしてそれは自分がやりたかった『生徒たちの精神的な成長に寄り添う』というものと少しずれることに気づき、一般就職の道を選びました」

「最終的にキャリアデザインセンターに入社を決めた理由は、面接やリクルーターとの面談の中で『一番自分の本質的なところに向き合ってくれる会社』だと感じたからです。

体育会系の部活のキャプテンを務めていたこともあり、他の企業では経歴だけを見て褒められることも多かったのですが、キャリアデザインセンターでは肩書きで判断するのではなく、『なぜその選択をしたの?』『なぜそう感じたの?』と自分の考えや決断を見てくれました。そこまで学生の考えを深掘りし、向き合ってくれる社員の方に魅力を感じ、入社を決めました」

チームメンバーを鼓舞するリーダーになりたい

きちんと自分に向き合ってくれる社員に魅力を感じ、キャリアデザインセンターに入社を決めた梅垣氏の今後の目標はなんだろうか。

「学生時代ずっとスポーツを続けていく中で、チームで一つの目標に向かうことの楽しさややりがいを感じていました。なので将来的には、マネージャーとして組織・チームを束ねるポジションにつきたいと考えています。そのためにもマーケティングやマネジメント、採用などたくさんのことを学んでいきたいと思っています」

その中でも特に興味があるのがチームビルディングだという。

「今所属している営業部では、数値目標をどれだけ達成できたかというのはもちろん大事な指標です。ただその一方で、どれだけ深く考えて行動できたか、どれだけお客様の採用課題に寄り添えたかというプロセスの部分も大切だとあらためて感じています。そういうプロセスの頑張りを認めて、一言でも声をかけてあげるだけで、メンバーたちのモチベーションも変わってくると思うのです。

そのように一人ひとりを鼓舞し、みんなの士気を高めながらチーム全体で成果を上げることに貢献するリーダーになりたいです」

(HRog編集部)