ディップ株式会社
小林 悟史 氏
こばやし・さとし/小学1年生から16年間、プロサッカー選手を目指し練習に励む。大学4年時にはプロクラブに参加するもプロの道は断念、将来はプロスポーツ選手のセカンドキャリア支援をするビジネスを興したいという想いから2018年ディップ株式会社に入社。入社式で冨田社長や役員に「新人賞を獲る」と宣言し、実際に通期新人賞「top OF top」を受賞。また同期最速でチーフに昇進。
新卒MVP。長い社会人人生でたった一度しか挑戦することができない尊い称号だ。数多くのライバルである同期を抑え、一番活躍した新卒社員のみが獲得できる新卒MVP。今回の特集では人材業界各社で活躍する新卒MVP社員にスポットをあて、活躍の秘訣を紐解いていく。
今回はディップ株式会社で営業を務める小林 悟史氏にインタビューを行った。配属当初の5月から目標を198%達成。6月から12月までは毎月、目標達成率200%以上という圧倒的な実績を叩き出し、見事に有言実行で通期新人賞に輝いた小林氏の活躍の秘訣とは何なのだろうか。
表彰式でお世話になった人に感謝を伝えたい
「5月の初配属の面談で上司に『今年の新人賞を獲ります』という決意を伝えたとき、上司が『全力でサポートする。もしも小林が今年の新人賞を獲れたら、壇上で抱き合おう』と約束してくれたんです。そしてその言葉通りに、上司や先輩たちに様々なアドバイスをいただき、全力でサポートしていただきました。だからこそ、『その気持ちに応えたい』という想いでがむしゃらに頑張りました。実際に新人賞を受賞して、上司と抱き合うという約束を果たせたときはとても嬉しかったです」
自分のためでなく、自分を応援してくれた人たちのためという思いで目の前の仕事に取り組んだ結果、大きな成果を上げた小林氏。そんな彼が仕事をするうえで大切にしていることは何なのだろうか。
「仕事を行う上で意識していることは、三点あります。一点目は、お客様のお話をよく聞き、お客様が認識していない課題をも発見することです。採用したい人数だけではなく、今後の事業展開やビジネスモデルの特性、どのくらいのスピード感で会社を成長させていきたいかまでヒアリングをしていきます。そこまで聞いてはじめて、単なる御用聞きではなくビジネスパートナーとしての提案が出来ると考えています。
二つ目は時間を無駄に使わないことです。担当エリアが遠方のため、会社からアポイント先までドアtoドアで最低1時間半はかかります。そのような中でも成果を出すためには、すき間時間を無駄にせず、いかに有効活用できるかが生産性を高める鍵になってくると考えています。そのため徒歩の移動時間もお客様に電話をしたり、電車でも必ずなんらかの作業をしたりなど、すき間時間にも仕事をして時間あたりの生産性を意識して業務に臨んでいます。
3点目は先輩、上司の方からアドバイスを頂いたときは、必ず実践してみて、自分に合う・合わないを見極めてから取捨選択することです。事業部長が『自分から遠い関係の人から何を言われたとしても、それは外野から何か言いたいだけだから気にせず自分のスタンスでやりきればいい。一方で身近で常に自分を見ている同期、先輩、上司から言われたことは、本当に自分が出来ていないことだから改善するべき』とおっしゃっていたのに感銘をうけ、社内の先輩・上司から言われたことはまずやってみることを意識していました」
先輩の言葉で「サイトを創る」楽しさに気が付いた
尊敬できる同僚や先輩たちに囲まれながら日々業務に取り組んでいる小林氏。しかし配属当初は希望していたエリアへの配属がかなわなかったという。
「当時私は中心部エリア担当を希望していたのですが、実際に配属されたのは郊外エリアの新規開拓部門でした。当時中心部の方が営業成績を出しやすいのではないかと思っていたこともあり、配属後も中心部エリアの担当が良いと常に周りに相談していました。
しかしある日先輩から『もう開拓が進んでいるエリアでサイトを守るのも良いけれど、まだまだ開拓が進んでいないエリアのサイトを創るというのも楽しいと思わない? もしも僕たちが飲食店の求人しか受注しなかったら、サイトは飲食店だらけになるよ』と言われました。実際に私が配属されたエリアは紙媒体を使っている企業がまだまだ多く、当該エリアの求人件数は一桁でした。
だからこそ、その言葉が自分自身に深く刺さりました。自社に掲載中の求人件数が少ない未開拓のエリアで営業し『サイトを創る』楽しさが分かりました」
小林氏は「サイトを創る楽しさ」に目覚めてから、1年目にして担当エリアの求人を20件以上増やすことができたのだ。
「必ず会社で一番を獲る」と決めてビジネスの道へ
5月、配属の時点で「今年の新人賞を獲ります」と宣言していた小林氏。そのような強い決意を当時から抱いていた背景には、「将来起業する」という夢があった。
「学生時代はプロになることしか頭にないサッカー馬鹿でした。誰よりも練習し、食事制限や生活習慣もプロ並みにこだわった自信があります。高校時代にはインターハイ全国大会出場を経験したり、大学時代は3年次に全国大会出場、4年次にはプロクラブの練習にも参加したりなど、本気でプロの道を目指していました。
しかし、結果としてプロの道を諦めることになりました。その時に『死に物狂いで頑張ってきた大好きなサッカーを辞めるなら、必ず会社で1番を獲り、サッカー選手より稼いで、自己成長をし続ける』と決意し、将来起業することを決めました。
その中でもディップは若いうちからチャンスをもらえ、様々な業界、業種において沢山の目上の方と接することで自分自身の知識を増やすことが出来ると考え、入社を決めました」
そんな小林氏の将来の目標は何なのだろうか。
「まずはディップ株式会社でいち早く管理職になり、働いている充実感を感じながら、メンバーも楽しく働けるような会社を作る上司になりたいです。また将来は起業して、プロのスポーツ選手のセカンドビジネスを支援するという夢を叶えたいと思っています」
(HRog編集部)