コロナ禍による経済停滞が徐々に回復し、採用を強化する企業も増えた2022年。年間を通して求人サイトに多くの求人を出した企業はどこだったのでしょうか。そこで、HRog編集部では出稿件数と出稿金額の2つの軸でランキングを作成しました。人材系企業の2023年の営業戦略にお役立てください。
※この記事内では求人サイト運営企業以外の求人出稿状況について言及します。
調査対象媒体 :「リクナビNEXT」「マイナビ転職」「エン転職」「doda」「type」
調査対象期間 :2022年1月~12月 各月第一月曜日に取得したデータより算出
2022年の正社員系求人サイト出稿件数ランキング
2022年の求人サイト出稿件数第一位はスタッフサービスでした。スタッフサービスでは、事務職派遣を中心に技術者・医療系人材など幅広い人材派遣事業と人材紹介事業を行っています。一時的にコロナの影響を受けたものの、2021年度のグループ売上は3,504億円と、順調に規模を拡大しています。近年はテレワーク派遣など、求職者のニーズに合わせた求人を増やしているようです。
またUTエイムやテクノプロなど、技術派遣に強みを持つ人材派遣企業でも求人サイトへの出稿件数の規模が大きくなっていました。世界的な半導体需要の増加やDX(デジタルトランスフォーメーション)といったICT投資需要の増加に対応するため、各社人材確保を行っている様子が窺えます。
人材派遣や求人サイト運営企業以外からは、住友不動産や大東建託などの建築・不動産業界の会社がTOP10にランクインしました。
2022年の正社員系求人サイト出稿金額ランキング
2022年の求人サイト出稿金額ランキングのランクイン企業は、出稿件数ランクインの企業と比較して、より人材派遣企業の存在感が増していました。
特にUTエイムやアウトソーシングテクノロジー・テクノプロなどの技術派遣の領域では、人材不足と需要増加によって高スキル人材の採用競争が激化していることが、出稿金額の増加を後押ししているようです。また人材獲得のために、教育・研修カリキュラムの整備や定期的なフォローアップなど、派遣スタッフのキャリア支援にフォーカスした制度を充実させる企業も見られました。
出稿金額ランキング上位の不動産業界では、従来に引き続き営業職での募集がメインボリュームを占めます。しかし近年は営業職に加えて、SFAや工程管理・不動産仲介などの基幹システムの刷新を行うIT人材やDX人材の求人も散見されました。
設立後の歴史が長い企業も多い不動産業界では、レガシーシステムが残っているところも少なくありません。また情報や契約書の管理のデジタル化が遅れている企業も多いため、今後も不動産業界ではIT人材やDX人材のニーズが続くと予想されます。
まとめ
今回は2022年正社員系求人サイトに出稿した企業の出稿件数と出稿金額をランキング形式で調査しました。HRog編集部では引き続き、データの観点から企業の求人サイトの利用状況をウォッチしていきます。
また、今回記事でご紹介した出稿件数ランキングの100位までが分かるリストを無料で配布します!
リストでは正社員系求人サイトの利用企業10位以降の他に、アルバイト・パート系求人サイトの利用企業ランキングも閲覧できます。2022年の求人市場を網羅的にチェックできる資料ですので、下記フォームよりお気軽にお申し込みください。
※追記(2023/10/19):リストプレゼントは終了いたしました。
調査対象媒体 :
正社員系「リクナビNEXT」「マイナビ転職」「エン転職」「doda」「type」
アルバイト系「タウンワーク」「マイナビバイト」「アイデム」「バイトル」「フロムエー」
調査対象期間 :2022年1月~12月 各月第一月曜日に取得したデータより算出