コロナ後の成長性が高そうな企業の特徴は「コロナ禍で新しい働き方に取り組んでいる」、株式会社学情調査

コロナ禍ではリモートワークやDXの推進、事業転換などが多くの企業で起こり、各企業の対応力が問われた。その中で企業の成長性・将来性の評価軸がこれまでとは変化してきており、就活生の企業選びにも影響している。

株式会社学情は23卒の大学生・大学院生を対象に、「就職活動で成長性を重視するか」をテーマとしたアンケートを実施した。

調査結果は以下の通り。

86.4%の学生が「就活で企業の成長性を重視する」

就職活動において企業の成長性を重視するか尋ねたところ、「重視する」と回答した学生は34.0%だった。「どちらかと言えば重視する」と回答した学生は52.4%で、合わせて86.4%の学生が就活において企業の成長性に注目していると分かった。

成長性が高そうな企業の特徴、「新規事業開発に積極的」が60.0%で最多

成長性が高そうだと思う企業の特徴を尋ねたところ、「新規事業開発に積極的」が60.0%で最多となった。次いで「増収増益を続けている」が57.6%、「収益の柱が複数ある」が48.3%と続く。コロナ禍の影響でメイン事業に大きな打撃を受けた企業も多かったことから、収益を支えられる事業を複数持っている企業に安定感や成長性を感じる学生が多いと考えられる。

また「社会貢献性の高い事業をしている」と「SDGsやESGに取り組んでいる」も、ともに30%以上の学生が選択していた。ソーシャルグッドの考え方が浸透している若い世代にとって、「社会的役割を果たすこと」は成長企業の条件の1つとして映っているようだ。

コロナ後の成長性が高そうな企業の特徴は「コロナ禍で新しい働き方に取り組んでいる」が最多

コロナ後も成長性が高そうだと思う企業の特徴を尋ねたところ、「コロナ禍で新しい働き方に取り組んでいる」が58.7%で最多だった。次いで「コロナ禍で増収増益を続けている」が56.1%、「コロナ禍で新しい事業にチャレンジしている」が54.5%と続く。

学生からは「社会の状況に柔軟に対応できる企業は、今後も成長を続けていくと思う」「コロナが過ぎ去るのを待つだけでなく、新しい挑戦をする企業のほうが、コロナ後も成長を続けると思う」などの声が集まった。

多くの企業が苦しい状況となったコロナ禍においてどんな対応ができたかによって、学生は企業の成長性や対応力を測っているようだ。企業側は働き方や事業の変革について就活生向けに発信し、成長性をアピールしていけるとよいだろう。

調査概要

調査対象:「あさがくナビ2023(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
調査方法:Web上でのアンケート
調査期間:2021年12月6日~2021年12月10日
有効回答数:462名

【参考URL】就職活動で「企業の成長性」を重視する学生が8割を超える。「コロナが過ぎ去るのを待つだけでなく、新しい挑戦をする企業のほうが、今後も成長を続けると思う」の声/2023年卒アンケート