23卒学生の47.1%が第一志望でない企業には「第一志望」と伝えていない、株式会社学情調査

現代の就活生は「Z世代」と呼ばれる学生が中心となっている。この世代の特徴としては、多様性を受け入れると同時に「自分らしさ」を尊重する傾向が挙げられる。そのため「内定獲得」よりも「入社後」を見据えて誠実に就職活動をする学生が増加していることが考えられる。

株式会社学情は、同社が運営するダイレクトリクルーティングサイト「あさがくナビ2023」において、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に「選考」をテーマとしたアンケートを実施した。

調査結果は以下の通り。

第一志望でない企業から志望順位を聞かれた際に「第一志望」と回答しない学生が47.1%

第一志望でない企業から「当社は第何志望ですか?」と質問された際に、志望順位をどう伝えるか尋ねたところ、33.3%の学生が「第一志望群だと伝える」、13.8%の学生が「他の企業が第一志望だと正直に伝える」と回答した。「正直に答えたほうが良いと思う」などの声が上がっており、誠実な就職活動を行う学生が多いことが分かる。

24.1%の学生が「同時に複数の内々定を持っていることに抵抗がある」と回答

同時に複数の内々定を持っていることについてどう感じるか尋ねたところ、24.1%の学生が「抵抗がある」「やや抵抗がある」と回答した。「入社する企業は1社なので、承諾する企業以外は辞退したい」などの声が上がっている。

75.1%の学生が「セミナーには参加したが、選考に参加しなかった企業がある」と回答

セミナーには参加したが、選考に参加しなかった企業があるか尋ねたところ、「ある」と回答した学生が75.1%に上っている。セミナー参加後に、選考への参加を検討し直していることが分かる。

セミナー参加後に選考へ参加しなかった理由を尋ねたところ、「仕事内容が希望に合わないと思ったから」が55.0%で最多となった。また「企業の雰囲気が自分に合わないと思ったから」が51.3%と続いた。他にも「志望理由を思いつかなかったから」が28.1%、「他の企業のほうが、志望度が高いと感じたから」が15.0%となっていることから、セミナーで自身の希望と合うか確認したうえで慎重に選考への参加を検討していることが分かる。

結果詳細はコチラ

近年では採用のオンライン化が進んでいる。オンライン開催のセミナーは参加しやすいことから、参加後に選考への参加を再検討する学生が増えていると言える。今回の調査から、学生の特徴も時代とともに変化していることが分かった。

調査概要

調査対象:「あさがくナビ2023(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
調査方法:Web上でのアンケート
調査期間:2022年4月6日~2022年4月12日
有効回答数:426名

【参考URL】第一志望でない企業には「第一志望」と伝えない学生が約半数。「正直に答えたほうが良いと思う」の声。約4分の1が「内々定を同時に持つこと」に抵抗を感じるなど、誠実に就活する傾向/2023年卒対象アンケート