【リストプレゼントあり】2020年は大量採用から厳選採用へ!年間求人市場振り返りレポート 正社員編

コロナショックの影響を受け、2020年は今まで右肩上がりで推移していた企業の求人ニーズが一転、大きく冷え込んだ一年でした。一方で2020年11月第5週の求人掲載件数レポートによると、主要5媒体の掲載件数は94,101件・前年比で90.8%と徐々に求人は回復しているようにも見えます。

コロナの影響を受けて、求人マーケットはどのような変遷をたどったのでしょうか?そしてこのコロナショックの中でも求人出稿の多い企業とは、どのような企業なのでしょうか? 今回はHRogが収集しているHRogリストの求人データを元に、「求人広告」「人材紹介」それぞれの領域で求人の動きを調査しました。

記事を最後までお読みいただいた方には、本調査で使用した正社員系媒体出稿状況リストをプレゼントしております。ぜひご一読ください。

広告領域で大きな打撃、紹介はコロナ禍でも前年比100%越え

まずは「求人広告」「人材紹介」それぞれの領域で2020年の求人数の推移を比較していきます。

求人数の推移

HRogリストのデータを元に作成
求人数の推移

集計対象日 :2018年10月~2020年9月の各月第一月曜日
集計対象媒体:(求人広告)doda(紹介案件を除く)、type、エン転職、マイナビ転職、リクナビNEXT/(人材紹介)doda(紹介案件)、マイナビ転職エージェントサーチ、リクルートエージェント

求人広告領域ではコロナショック直前の2020年2月時点で求人数39,697件・前年比111.0%と堅調な伸びを見せていましたが、3月ごろから徐々に求人数は減少し、6月には21,820件・前年比67.3%と昨年の約2/3まで求人数は落ち込みました。

しかしそこから徐々に回復基調となり、2020年9月時点では求人数32,366件・前年比90.8%と昨年の約9割の水準まで求人件数は戻っています。

一方で人材紹介領域は、求人広告領域と同様コロナショックをきっかけに求人数は減少しているものの依然として前年比越えを続けており、その減少幅は求人広告の件数と比較すると小さいものとなっています。

上記のグラフから、2020年3月から6月にかけては求人企業が目の前のコストを抑制するために、掲載課金型である求人広告の掲載ストップが多く発生したと言えそうです。

また人材紹介においては、成果課金型でコスト見直し対象としての優先順位が低いため求人数の減少スピードはゆるやかだったものの、中長期的な人件費・採用計画の変更を受けて求人数の回復に時間がかかっている様子がうかがえます。

首都圏近辺の求人は落ち込むも地方の求人ニーズは高い

では次にエリア別の求人数の推移を見ていきます。

エリア別求人数推移

HRogリストのデータを元に作成
HRogリストのデータを元に作成
エリア別求人数の推移

集計対象日 :2020年2月、2020年6月、2020年9月の各月第一月曜日
集計対象媒体:(求人広告)doda(紹介案件を除く)、type、エン転職、マイナビ転職、リクナビNEXT/(人材紹介)doda(紹介案件)、マイナビ転職エージェントサーチ、リクルートエージェント

2020年9月時点での求人数を見てみると、求人広告領域では前年比が低い順に「北関東」(前年比84.5%)、「中部」(前年比89.5%)、「首都圏(1都3県)」(前年比89.6%)となっていることが分かりました。コロナによる経済活動への影響を最も受けた首都圏と、首都圏との取引が多い周辺エリアではまだ求人ニーズの回復が遅れています。

また「中国四国」「九州」エリアでは、2020年9月時点で求人広告・人材紹介ともに前年比100%を越えているのも注目すべきポイントです。これらのエリアはコロナ直前の2020年2月時点で求人数を急速に増やしていたエリアでしたが、このコロナ禍でも採用ニーズは衰えておらず、2019年を越える人手不足が続いているようです。

対面接客が多い業種を中心に広告から紹介へ軸足シフト?

また、職種ごとでも求人件数の推移を調査しました。

職種別求人数推移

HRogリストのデータを元に作成
HRogリストのデータを元に作成
職種別求人数の推移

集計対象日 :2020年2月、2020年6月、2020年9月の各月第一月曜日
集計対象媒体:(求人広告)doda(紹介案件を除く)、type、エン転職、マイナビ転職、リクナビNEXT/(人材紹介)doda(紹介案件)、マイナビ転職エージェントサーチ、リクルートエージェント

求人広告領域を見てみると、2020年6月時点で前年比を大きく割ったのは「ホテル・旅館」(前年比30.2%)、「アパレル系」(前年比39.6%)、「飲食系」(前年比40.3%)。対面接触を前提とする職種を中心に求人数が減っていることが分かります。

しかし一方で同じ時期の紹介領域の求人数を見てみると、求人広告領域で大きく件数を減らしていた職種でも「アパレル系」は前年比131.0%・「ホテル・旅館」は前年比131.0%と前年比越えとなっています。これらの職種では求人広告による大量採用から人材紹介による厳選採用へと、メインで利用する採用手法の方針転換をした企業が多いのかもしれません。

また求人広告領域で求人数の減り幅が小さかったのは「エンジニア」(前年比82.5%)、「電気・機械系」(前年比85.0%)、「建設系」(前年比100.3%)などいわゆる技術職となっています。これらの職種は元々採用難易度が高い職種のため、コロナ禍でも採用をストップしているところは相対的に少ないようです。

コロナ禍でも求人を出し続けていたのはどこ?年間出稿件数ランキング

最後に、求人広告での出稿件数と人材紹介での出稿件数を合算して算出し、このコロナ禍でも求人出稿を続けていた企業をランキング形式でご紹介します。

正社員系媒体年間出稿件数ランキング

HRogリストのデータを元に作成

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【無料】出稿金額TOP10企業リスト プレゼント

集計対象日  :2018年10月~2020年9月の各月第一月曜日
集計対象媒体 :doda、type、エン転職、マイナビ転職、リクナビNEXT、マイナビ転職エージェントサーチ、リクルートエージェント
閲覧可能データ:社名、本社住所、電話番号、企業URL、事業内容、資本金、売上高、従業員数、掲載職種、掲載媒体、年間掲載求人数、各四半期毎の掲載件数、年間予想出稿金額、各四半期ごとの予想出稿金額

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