【リストプレゼントあり】対面接触でも明暗分かれる!年間求人市場振り返りレポート アルバイト編

2020年12月第1週のアルバイト系求人掲載件数レポートによると、求人件数の前年比は74.1%。コロナから約10ヶ月、政府主導の景気対策として「Go To キャンペーン」事業などが行われたものの、依然として求人ニーズの回復にはまだ時間がかかっています。

このコロナショックにより、アルバイト系の求人媒体に出稿している職種のポートフォリオはどのように変化したのでしょうか? そしてコロナショックの中でも求人出稿が多い企業とは、どのような企業なのでしょうか? 今回はHRogが収集しているHRogリストの求人データを元に、アルバイトマーケットにおける職種別の求人の動きを調査しました。

記事を最後までお読みいただいた方には、本調査で使用したアルバイト系媒体出稿状況リストをプレゼントしております。ぜひご一読ください。

※(2024年6月19日追記)リストプレゼントは終了いたしました。

転職系よりもコロナの打撃大きく

まずはアルバイトマーケット全体で2020年の求人数の推移を見ていきましょう。

求人数の推移

求人数の推移

集計対象日 :2018年10月~2020年9月の各月第一月曜日
集計対象媒体:イーアイデム、タウンワーク、バイトル、フロムエー、マイナビバイト

コロナ以前のアルバイトマーケットは、求人媒体への出稿だけではなく求人検索エンジンやオウンドメディア運用など採用ツールの多様化が進んでいました。そのため求人広告に絞ってみると、そのマーケットの伸びは緩やかなものとなっていました。

そして東京都で緊急事態宣言に伴う外出自粛要請が行われた4月から6月にかけて求人数は大きく減少し、6月には前年比52.2%まで落ちこみました。そこから徐々に回復しているものの、9月時点で求人数の前年比は62.3%と、正社員マーケットと比較するとまだまだ前年と同水準レベルにまで回復するには時間がかかりそうです。

回復が緩やかな理由として、アルバイトマーケットで採用ボリュームのある「飲食・フード」職種や「販売・接客」職種など、対面でサービスを提供する必要がある職種がコロナの影響をダイレクトに受けているからだと考えられます。

それでは各職種ごとの採用ニーズはこの1年でどのように変化したのでしょうか?

職種別:対面接触でも明暗分かれる

HRogリストのデータを元に作成
職種別求人数の推移

集計対象日 :2020年2月、2020年6月、2020年9月の各月第一月曜日
集計対象媒体:イーアイデム、タウンワーク、バイトル、フロムエー、マイナビバイト

職種別にみると、2020年6月時点で前年比を大きく割ったのは「アパレル系」(前年比17.4%)、「ホテル・旅館」(前年比28.4%)、「イベント・キャンペーン」(前年比33.0%)、「飲食・フード」(前年比34.9%)、「美容・エステ」(前年比35.6%)、「販売・接客」(前年比50.6%)、など、対面接触が必須となる職種で職種で求人件数が前年比が大きく割っていることが分かります。

その中でも「アパレル系」、「ホテル・旅館」、「イベント・キャンペーン」など、同じ対面職種でもより娯楽や趣味に近いサービスを提供する職種は求人数の落ち込みも大きく、回復が遅い傾向にあることがうかがえます。

同じく「販売・接客」職種も求人件数を大きく減らしているが、「飲食・フード」をはじめとする他の対面職種と比較すると求人数の減少が緩やかなのも特徴的です。これはスーパーやコンビニなど、生活に必要な日用品を売る販売職(エッセンシャルワーカー)では求人ニーズの衰えが相対的に少ないからと予測できます。

また、同じくエッセンシャルワーカー職種である「医療・福祉系」職種はコロナ前後で求人数の影響はほとんど見られません。

それでは次に、採用ボリュームも大きくかつ求人数の減少幅も大きかった「飲食・フード」職種に絞って求人数の推移をエリアごとに分析してみました。

飲食・フードに特化して分析

HRogリストのデータを元に作成
エリア別求人数の推移(「飲食・フード」職種)

集計対象日 :2020年2月、2020年6月、2020年9月の各月第一月曜日
集計対象職種:「飲食・フード」
集計対象媒体:イーアイデム、タウンワーク、バイトル、フロムエー、マイナビバイト

2020年9月時点での「飲食・フード」職種の求人数をみてみると、前年比が低い順に「首都圏」(前年比39.4%)、「近畿」(前年比44.3%)、「中部」(前年比47.9%)となっていることが分かりました。いわゆる人口が多い三大都市圏と呼ばれるエリアで求人出稿を控える企業が多く、コロナの影響を如実に感じさせる結果となりました。

いっぽう2020年9月時点で唯一前年比60%越えを果たしたのが「中国・四国」(前年比63.6%)でした。エリアは唯一昨対比60%越え。正社員編でもお伝えしたように、今回のコロナによる影響が相対的に少ないのは地方エリアです。全国に販売網を持つ人材系企業の場合は、地方エリアの採用ニーズをどのようにキャッチし、価値提供を行うかが今後各社の重要施策となりそうです。

コロナ禍でも求人を出し続けていたのはどこ?年間出稿件数ランキング

最後に、アルバイトマーケットにおいてコロナ禍でも求人出稿を続けていた企業をランキング形式でご紹介します。

HRogリストのデータを元に作成

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【無料】出稿金額TOP10企業リスト プレゼント

集計対象日  :2018年10月~2020年9月の各月第一月曜日
集計対象媒体 :イーアイデム、タウンワーク、バイトル、フロムエー、マイナビバイト
閲覧可能データ:社名、本社住所、電話番号、企業URL、事業内容、資本金、売上高、従業員数、掲載職種、掲載媒体、年間掲載求人数、各四半期毎の掲載件数、年間予想出稿金額、各四半期ごとの予想出稿金額

※こちらのプレゼントは終了いたしました。