【大激震の21採用#03】猛威振るう新型コロナウイルス。サービス提供企業各社の対応まとめ

大激震・新卒採用マーケット 2021卒動向を徹底分析

新卒一括採用の見直しやリクナビ内定辞退率販売問題など、20卒では新卒採用のあり方が改めて問われました。また21卒はコロナウイルスの影響もあり、各社が感染拡大防止のためにイベント中止などの対応を迫られています。本特集ではそんな変化の真っ只中にある21卒の採用市場を徹底的に分析します。

世界的な大流行に伴い、2021卒採用の動向に大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルス。関連して新卒採用サービス提供企業は大規模イベントの中止、Web説明会の拡充、無償サービス提供など様々な動きが出ています。

今回はコロナウィルスの影響を受け、各新卒サービス提供企業がどのような対応をしているかをまとめました。

※6月5日更新

合説・大規模イベントの中止・延期が相次ぐ

新型コロナウイルスの流行により最も大きな打撃を受けた採用サービスが、多くの学生と企業が一堂に会する「合同企業説明会」や「大規模イベント」です。リクナビ・マイナビなど多くのサイトが主催するイベントが中止・延期を発表している一方、感染予防と流行拡大防止に配慮しながら開催を続けている企業もあります。

合説・大規模イベント情報(6月5日現在の情報です)
  • リクナビ就活イベント・セミナー
    2020年2月22日〜7月31日開催予定のイベントは中止
    8月以降は事態の状況変化を見極めながら再開を検討
  • マイナビ就職EXPO
    2020年2月22日〜6月30日までに特定警戒都道府県(※1)で開催予定のイベントは中止
    特定警戒都道府県以外での開催に関しては5月14日以降の政府や各自治体の発表等を踏まえて判断
    ※1: 北海道・茨城県・東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・愛知県・岐阜県・石川県・京都府・大阪府・兵庫県・福岡県
  • キャリタス就活フォーラム
    特定警戒都道府県 (※1) における開催は中止。
    特定警戒都道府県以外での開催に関しては状況を注視して判断
    ※1:北海道、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県
  • 就職博
    感染予防の体制を万全に行った上で開催
  • アクセス就活フェア
    6月9日以降は感染拡大防止策を行なったうえで開催
    詳細はコチラ
  • ダイヤモンド就活イベント・セミナー
    2020年6月30日までは開催中止

web説明会が伸張・リアルイベント開催を続ける企業も

合説・大規模イベントの中止により、学生が企業を知るリアルな場が減ってきている一方でweb上で企業説明会に参加できるサービスが勢いを見せています。今回の新型コロナウイルスの影響でweb説明会に参加する企業が増えることが予想されるものの、約6割の学生がリアルの説明会のほうがよいと考えているという調査もあり、web上で学生と企業の双方向コミュニケーションをどのように設計するかがサービス提供各社の課題と言えるでしょう。

また大規模イベントを中心に開催の自粛が進む一方で、マッチングイベントなど小人数~中規模の就活イベントを運営している会社の中には、引き続きサービス提供を続けているところもあります。大規模イベントの開催の状況が不安定な今、知名度が高くなくweb上のコンテンツ配信では存在感を発揮するのが難しい中小企業やBtoB企業にとって、学生とリアルで接点を持てる場として重要性が高まっています。

web説明会・マッチングイベントサービスの一覧はこちら

新卒採用サポートのため無料開放しているサービスまとめ

新型コロナウイルスにより、新卒採用を行う企業への影響や学生の不安が広がる中、新卒採用サービス提供企業の中には企業・学生双方をサポートするためにサービスを期間限定で無料開放しているところもあります。

新卒採用市場が混乱の中にありながらも、より有意義な就職活動・採用活動を実現するために各社が支援に乗り出している様子がうかがえます。

新卒採用サービスの無料開放情報まとめ(3月24日現在の情報です)

※サービス掲載をご希望される方はこちらからお申しつけください。

まとめ:各社による就活・採用活動支援の動きが広がる

今回は新型コロナウイルスに伴う新卒採用サービス提供各社の動きをまとめました。ベネッセi-キャリアの調査によると、新型コロナウイルスが就活に影響があると回答した学生は95.9%にのぼる一方で、約3割の学生がオンライン面接やweb説明会について不安を抱いています。

新型コロナウイルスの影響により先行きが見えない今、新卒採用サービス提供企業はそれらの不安を解消し、企業と学生とのより良いマッチングを促進できるのでしょうか。今後もHRog編集部は動向に注目しています。