【HRog10周年】企画に込めた想いを語る HRog編集部座談会!

2023年11月6日、「HRog」は10周年を迎えます。創設以来、「人材業界の一歩先を照らすメディア」として様々な記事を公開してきたHRog。編集部メンバーでこれまでに公開してきた特集の数々を振り返ります!

メンバー紹介

菊池:HRog編集長。求人メディアの営業や企画、編集長などを務めた人材業界のプロフェッショナル。
鈴木:元編集部員で、HRog編集部の立ち上げに関わった初期メンバー。現在はフリーライターとしてHRogの記事制作に携わる。
舟橋:編集部歴3年目のメンバー。現在HRogの運営をだいたい任されている中堅。
秋元:編集部歴2年目のメンバー。抜群の安定感で2年目とは思えない活躍ぶり。
松川:今年入社した新卒メンバー。フレッシュな発想力と吸収力でぐんぐん成長中!

編集部員がHRogの特集記事を総振り返り!

舟橋:HRogでは今まで様々な特集記事を組んできましたが、特に思い入れのある特集はありますか?

鈴木:印象に残っているのは「頑張ろう人材業界特集」です。2020年3月のコロナ禍が発生し、求人ニーズが急速に冷え込んだことを受けて、「人材業界を応援するために何かできないか」という想いから発足した特集でした。

菊池:「コロナ禍でも採用を続けている企業はどこか?」を調査すると、意外にも学習塾が採用を続けてることがデータから分かって、学習塾を経営している友人に「なんで?」って電話取材もしましたね。

そしたら「学校が一斉休校になり、学習機会の確保のために子どもを塾に通わせたい」「通っていた塾がオンライン授業に移行して、もっと対面で寄り添ってくれる塾に乗り変えたい」など、コロナ禍で塾の顧客ニーズが大きく変わったらしいと。コロナがきっかけで業界全体が大きく動いたことが、データと取材から分かって面白かったです。

舟橋:「人材業界の一歩先を照らす」というHRogのコンセプトに真っ直ぐ向かっていくような企画ですよね。

菊池:あと「an特集」は、一番思い入れのある企画かもしれません。2019年の「an」終了という節目のタイミングで、代理店の人やanの営業、クライアント企業にも取材して、改めて「色々な人に愛されている媒体だったんだな」と感じましたね。

掲載後、たくさんのパーソルの関係者の人に「anはお世話になった媒体だから、スポットを当ててくれてありがとう」と言われたのも印象に残ってます。

鈴木:1つの会社やサービスを複数の切り口で紐解くと、色々なドラマがありますよね。私も執筆するうちに、パーソルやanのことがどんどん好きになりました。

舟橋:世の中にあるサービス終了に関する記事は「なぜクローズしたのか」という切り口が多くて、実際にサービスに携わった人たちがどんな思いを持っているかという寄り添い方は珍しいですよね。

鈴木:色々な会社の新卒MVPの話を聞く「新卒MVP特集」も、他のメディアではあまり見られない「HRogならでは」の企画だと思います。この特集を取材した当時は自分も新卒2年目だったので、同世代で活躍している人の言葉に鼓舞された思い出があります。

菊池:この特集に出てくる人たちはみんな優秀なんですけど、そんな人たちでも新卒1年目に大きな壁にぶつかったり困ったりしてるんですよね。「何も出来なかった人が、何かを出来るようになる」ために必要なヒントが詰まっているから、新卒の人にぜひ読んでほしい企画です。

あと、色々な人材会社の新卒MVPを取材してみたら、会社ごとの社風やカラーがちゃんと出てて楽しかった企画でもありますね(笑)。

舟橋:同じMVP関連の特集だと「人材派遣営業MVP特集」は、ほぼ全ての記事を一人で企画・取材・執筆したので、個人的にも思い出深いです。MVP受賞者の方に話を聞くと、「プライベートの時間もお客様とゴルフへ」「100人以上のスタッフの方一人ひとりに声をかける」など、泥臭いコミュニケーションをやり切るエピソードが多かったのが印象に残っています。

「人材派遣の営業は顧客やスタッフに寄りそうのが大切」という話を聞いたことがあったのですが、取材を通してその言葉の解像度がすごく上がりました。

菊池:「ここまでするのか!」という驚きがありましたよね。

舟橋:バイトルの関係者を取材する「バイトル20周年の軌跡」も、取り組んでいて面白かった企画ですね。企画の立て方としては、an特集を踏襲しています。

バイトルの責任者の方をはじめとして、現場の営業やサイト企画担当、「ディップ・インセンティブ・プロジェクト」のプロジェクトリーダーにも話を聞きました。事業やプロジェクトに携わってきた人たちだからこそ聞ける「裏側の話」を、生の言葉で映し出せたのが良かったです。

菊池:「実は裏側でこんな試行錯誤がありました」と自分から発信する企業はまだまだ少ないからこそ、HRogがスポットを当てることに意味があるし、そこから人材業界の未来やあるべき姿を示すことに繋がればいいなと思います。

鈴木:その裏側をHRogが取材させていただけるのもありがたいことだなと。

秋元:私が印象に残っているのは「コロナ禍から3年特集」です。今までのHRogの特集とは毛色の違う特集だったので、何度も企画内容を修正した記憶があります。

舟橋:特に#3はカカクコムさんが持つ求人ボックスの求職者データと、HRogの求人データを掛け合わせた分析という、HRogとしても初めての取り組みで、とてもいい企画だと思いました。

また今まで秋元さんが「市場分析レポート」を書く中で培ってきたノウハウが活かされているなとも感じてて。

秋元:市場分析レポートは、同期のセールスのメンバーと相談しながら中身を作っていったのですが、毎月ネタ切れの不安と戦いながら執筆していました。何度も打ち合わせして二人で「ああでもない、こうでもない」って…(笑)。

舟橋さん:試行錯誤を繰り返していた(笑)。

秋元:いよいよ後輩に引き継ぐとき、「属人的すぎてこのままじゃ引き継げない!」と思ってそこからマニュアル化を進めたり、ネタ集めの方法を変えたりしました。自分でゼロから企画して、型化してから次の世代に引き継ぐことができたという意味でも思い出深い特集です。

松川:今は私が担当しているのですが、先輩がしっかり型を作ってくれたおかげで、自分が執筆しやすくなっているんだなと実感しました……!

必読!編集部員のイチオシ記事

編集長 菊池のイチオシ記事

【anのその後#04】「an」利用企業と営業担当に聞く「定着・活躍」まで見据えた採用戦略

菊池:an営業担当と、anを利用していたクライアント企業の方を取材した記事です。採用の考え方から改善プロセスまで、かなり踏み込んだ話をしてもらい「世の中にいる求人営業のうち、ここまでやれる人はなかなかいない」と思いました。まさに「an魂」を感じられる記事です。

鈴木のイチオシ記事

【新卒MVP特集#04】できるようになるまで本気でやり抜く|キャリアデザインセンター・梅垣光理氏

鈴木:私が初めて取材を担当した記事です。新卒MVPの梅垣さんとその上長のお二人に話を聞き、お二人の関係性やCDCの企業文化を直に感じた取材でした。「取材って、色々な会社や人のことを知れて楽しい!」と思ったのを覚えています。

舟橋のイチオシ記事

「働かないおじさん」は「働きたいおじさん」 ミドルシニアのキャリア自律をどう支える?

舟橋:「働かないおじさん」というキャッチーなテーマで、タイトルも含めてお気に入りの記事です。また働かないおじさんは「働きたくない」のではなく、「活躍の仕方が分からないという歯がゆい状況に陥っている」という論旨も納得感があり、「早く読んでもらいたい!」と思いながら書きました。

秋元のイチオシ記事

【Thinkings × HRog】“裏”採用あるある川柳2023 ~人事のホンネとは~

秋元:Thinkingsさんが毎年募集している「採用あるある川柳」のうち、惜しくも受賞を逃した中から「“裏”採用あるある川柳」選出し、そこから見える採用の現状を語ってもらった記事です。川柳自体もユーモラスですし、HRテック企業や人材業界からの立場から見た川柳の分析・感想も聞けて面白かったです。

松川のイチオシ記事

【新入社員向け】人材業界ってなに?分かりやすく解説!~業態・仕組み編~

松川:新卒1年目で「人材業界のことを勉強しよう!」と思ったときに、すごくお世話になった記事です。人材業界の全体像がコンパクトにまとまっているので、業界理解のために何度も読み返しています。これから人材業界で働くという新入社員の人は、市場や現場を理解するためにまずこの記事から読んでみるのがおすすめです!

まとめ

いかがでしたでしょうか?皆さまがまだ読んだことのない記事に出会ったり、懐かしの記事を読み返したりするきっかけとなれば幸いです。

HRogでは10年にわたり、人材業界にまつわる様々な記事を制作してきました。今後も人材業界の一歩先を照らすべく、皆さまに役立つ情報をお届けして行きたいと思いますので、引き続きご愛読のほどよろしくお願いします!